舞台は生徒会その4(仮

会長♂
副会長♀
書記♂
会計♀
転校生♀


会長「お便り届いてま〜す。書記くん読んじゃって〜」

副会長「お便りじゃなくて、生徒会に宛てられた相談だから。生徒会業務だから」

書記「ペンネーム恋するウサギちゃんから」

会計「勝手にペンネーム付けないでください。名前しっかり書いてあるじゃないですか」

書記「生徒会の皆様へ。突然の投書失礼します。私は最近この学校に転校してきました。ここの学校はとても校風がよく人見知りの私にもすぐに友達ができました。そこで、友達から話を聞いたのですが、この学校の生徒会は一般生徒の相談に乗って頂けるということで私事で申し訳ないのですが、投書させていただいた次第です。」

会長「な〜んか面倒臭いの来たなぁ…」

会計「そんなあからさまに…」

副会長「でも、この投書女の子よ?会長も女の子大好きでしょ?いってきたら?」

会長「書記と一緒にするんじゃねえよ。もう今回の件は面倒臭そうだし……書記に全部任せるってどう?」

会計「あ〜いいんじゃないでしょうか?女の子と一対一で相談に乗れば書記先輩の発情期もちょっとは収まるかもしれないですし」

書記「分かったよ。今回は俺がこの件を最後まで受けよう。あと会計ちゃん殴るからな?」

会長「珍しくもの分かりがいいな。そんなに女に飢えてんの?」

書記「そうじゃねぇよ。俺もさ、転校生だったからこの子の相談に乗れるかもって思ったんだわ。で、多分相談内容はクラスに馴染めないからどうすればいいですかってとこじゃないの?」

副会長「なんでそんな風に言い切れるのよ。投書には友達ができたって書いてあったじゃない」

書記「友達がいるのにわざわざ初対面の生徒会の人間に相談なんかもち掛けるか?普通だったらその友達に相談するだろ」

会計「なんか、書記先輩がいつもと違う…」

会長「で、本音は?」

書記「この前美少女転校生が来たと話題になってました」

会長「副会長、会計ちゃん、俺たち先に帰ろうぜ。クレープ食いに行こ。クレープ」

書記「え?待って、本当に俺一人でこの案件持つの?」

会長「大丈夫だ。お前なら出来る。一人って言っても、相談ぐらい乗るし、あくまで直接会って相談に乗るのは書記に一任ってわけ」

書記「本音は?」

会長「堅苦しい人間は苦手なんだ。俺は外見だけはいい、女二人連れ歩いて優越感にでも浸ってくるよ。」

副会長「ほら、さっさと行くわよ。勿論美少女二人を連れて外を歩くわけだからクレープぐらい奢りよね?」

会計「会長さんっ♬私欲しい服があるんですけどぉ〜…」

会長「あ〜……書記!今からでも遅くない。交代するか?」

書記「んじゃ!俺は恋するウサギちゃんのとこに行ってくるから!」

会長「行動が早いことで…」



会長サイド
会計「で、何考えてるんですか?」

会長「何って、今月の生活費の事以外何を考えろと?」

副会長「両手に花って意外と大変ね」

会計「そうじゃなくて!書記先輩に投書を一任ってどういう事ですか?なんかあの場は流しちゃいましたけど、普段はどんなに小さな悩みでも生徒会全員で相談に乗ってたじゃないですか」

会長「別に生徒会役員全員で相談に乗るなんて決まりは無いからな。」

会計「でも…」

会長「そんなに心配しなくても大丈夫。何かあったら俺たちもアドバイスしてやればいい。今回はアイツが直接動いて俺達がサポートするってことだよ。ちょっと、トイレ行ってくるから先に行ってて」

会計「先輩、会長さんどうしちゃったんですか?なんかいつもの会長さんじゃないみたい…」

副会長「私達三人って同じクラスでしょ?今日のお昼休みの時にね、書記がクラスの男子に「生徒会書記なんて仕事あるの?」なんて冷やかされていて。」

書記「酷いっ!書記先輩だって頑張ってるのに…」

副会長「別に本当に悪口言ってたわけじゃないわよ。本人もそんな事言われて全然気にして無い様子だった…はずなんだけどね…」

会計「え?」

副会長「私と会長は分かるのよ。なんだかんだ言って長い付き合いだからね。冗談で言った一言が書記には深〜く突き刺さったらしいわよ?私としては、最近仕事が雑になってたからいい薬だと思ったんだけど、会長はどうにかしてあげたかったらしいわね。」

会計「なんだか、会長さんらしいですね」

副会長「なんとかしてやろうって思ってた時にこの案件でしょ?自分達は裏方にまわって、表舞台で書記を活躍させる。そうすればクラスの子たちの書記を見る目が少しは変わる。今回の事はそんな会長の考えから始まってるのよ」

会計「そうだったんですね…でもそれなら会長さんも私達に言ってくれればいいのに」

副会長「男ってのは不器用だから、こうやってぶっきらぼうに相手を気遣う事しか出来ないのよ。」

会計「先輩…なんか先輩もいつもと違う感じですね。もしかして…書記先輩を気遣う会長さんの姿を見て不覚にもときめいてしまった…なんて?」

副会長「あなたこそどうなの?会長を見直してときめいたりしなかったのかしら?」

会計「へっ!!?私はっ…そんな…」

副会長「アナタも相当不器用ねw」

会計「もぅ〜あんまりイジメないでくださいよぉ〜」


書記サイド

書記 (ヤバイ…めちゃくちゃ緊張する….大丈夫だ。俺だって生徒会役員なんだ。女の子1人の相談に乗るくらい、どうということはない。取り敢えず相談に乗って、後は会長達にアドバイスを…ってダメだ!ダメだ!そんなんだから皆にバカにされんだ。もっと胸を張れ!俺!)

書記「失礼しま〜す…生徒会の投書で来たんですが…」

転校生「あ、こんにちは。私が生徒会に投書した、二年A組の…」

書記 (よ、予想以上の美少女きたこれ!!!!アカン!!あかん奴や!!!これほんまもんの可愛いやつや!!なんなん?黒髪セミロングってなんなん!?俺の一番の好みのタイプやないかい!!)

転校生「あ、あの〜…」

書記「あ、ごめんごめん!取り敢えず生徒会室に行こうか。ここじゃ話しにくいでしょ?」

転校生「失礼…します。」

書記「どうぞどうぞ〜。適当にかけてね」

転校生「あ、はい。あの〜…他の生徒会の皆さんはいらっしゃらないんですか?」

書記「あ〜…なんか最近忙しいみたいで。今回の転校生ちゃんの投書も俺が受け持つことになったんだ。」

転校生「そう…なんですか…」

書記「ごめんね?俺一人じゃ心細いかもしんないけど任せて!俺だって一応は生徒会役員の一人だからね!」

転校生「い、いえっ!そういう意味じゃないんです!書記さんって凄く話し安いから他の生徒の相談とかにも乗ってて忙しそうなのに、私一人に構って貰っていいのかなって…」

書記「その点は心配ご無用!忙しい時もあるんだけど、最近は全然仕事が無くてさ〜。クラスの連中にも仕事してんの?なんて聞かれる始末で。」

転校生「クラスの皆さんにも愛されてるんですね」

書記「そんなんじゃないよ〜。俺って会長とかと違ってどっちかって言うと裏方の仕事だからさ〜。って、これじゃあ俺の相談に乗って貰ってるみたいになってるね。今日は美少女転校生ちゃんのお悩み相談に乗るのが目的なのですよ!」

転校生「美少女なんて始めて言われましたよ〜?本当書記さんって面白いですねっ。じゃあ相談に乗って貰おうかな…」

書記(よし!!掴みは完璧!会った時よりも笑ってくれるようになったし…このまま上手く悩みを解決すれば周りからも一目置かれ、更にはこの子を俺の彼女に!!…」

書記「で、悩みって何?転校してきたばっかりで不安だろうし、何でも相談してよ」

転校生「はい…ちょっと恥ずかしい話なんですが…私昔から好きな人がいて…」

書記「ほうほう…」

転校生「私の初恋だったんですけど、結局気持ちを伝えられなくて…」

書記「あーうん」

転校生「それでですね、その初恋の相手と同じ名前の人がこの学校にいるらしくて…その人を見つけて欲しいんです!」

書記「学年は一緒なのかな?」

転校生「はい。私たちと同じ二年生です」

書記「んじゃ、生徒名簿持ってくるから待っててね」

転校生「は、はい…」

書記「んと〜この子かな。」

転校生「あ、はい!!この人です!書記さん本当にありがとうございます!!」

書記「いえいえ、気にしないで。また生徒会をよろしくね〜」

転校生「あの…書記さん?」

書記「どうしたのかな?転校生ちゃん。」

転校生「何か私、書記さんの気分を悪くするような事してしまったでしょうか?…」

書記「あ〜まぁ…うん」

転校生「えっっ!?ご、ごめんなさい!私迷惑掛けるつもりじゃ…いえ、その相談に乗ってもらってる時点で忙しい書記さんの迷惑になるって分かっていたんですが…」


書記「転校生ちゃん!!」


転校生「は、はい!!!!!」


書記「冗談だよ(ニコっ!」

転校生「へっ?…」

書記「いや、あんまりにも転校生ちゃんが楽しそうにこの子の事話すからちょ〜っち嫉妬しちゃっただけ〜なんて…」

転校生「嫉妬って……書記さんって意外と可愛いんですね。」

書記「男は可愛いって言われてもなぁ」

転校生「可愛い男の子私は好きですよ?よし!こうなったら書記さんには最後まで付き合って欲しいんですけど!」

書記「まだ俺を嫉妬させたいのかぁ〜?」

転校生「はいはい。ありがとうございます。書記さんってこの人の事知ってるんですよね?」

書記「あ〜うん。部活動でいい成績残してるから時々表彰されてて。話した事は無いけど顔は覚えてるよ」

転校生「あの…もしよろしければ、その人に会わせて頂けないでしょうか?部活の場所とかまだよく分からなくて…」

書記「それくらいお安い御用だよ!なんならそいつに告白する作戦まで立てちゃう?ニヤニヤ」

転校生「いえっ!それは…取り敢えず会ってお話がしたいんです…初恋って言っても、もうかなり昔の話だから相手も覚えているか分からないし…」

書記「そんなことないよ〜。俺だったらこんな美少女絶対忘れないねー。」

転校生「もぅ…本当に書記さんは口が上手なんですから…」

書記「よし!じゃあ善は急げという事で明日行ってみようか!」

転校生「明日!?ですか…」

書記「そうだよ!明日!折角クラスも部活も分かったんだ!もう行くしかないでしょ!」

転校生「そう…ですよね。分かりました!では、明日の放課後生徒会にお邪魔しますのでよろしくお願いします!!!」

次の日

会長「で?美少女転校生ちゃんとはどうなの?」

書記「あ〜…」

会計「二人っきりだったんですよね!!甘々な展開があったんじゃないんですか!!?」

書記「あぁぁ…」

副会長「その反応を見る限り撃沈ね。」

書記「まぁ…な…恋なんて儚いもんなんだよ…」

会長「書記の恋の行方はどうでもいいんだよ。お悩み相談は上手くいったのか?」

書記「いや…それが…」

カクカクシカジカ

会計「ま、まぁそんな事もありますよ!!ね!!」

副会長「てか、まだ希望はあるんじゃないの?会ってみたら期待だけが先走りして、そうでもなかったみたいな」

書記「バスケ部のエースだぜ…俺に勝てる要素なんて…」

会長「初恋かぁ〜。俺にもあったなぁそんなもん。」

書記「その初恋は実ったの?」

会長「告白したけど返事すらしてもらえなかった」

書記「詳しく聞かせろ。」

会計「ほんっとう根性腐り切ってますね…」

副会長「お酒とつまみを用意しましょうか」

会長「いやな、俺の初恋の話なんだけどさ。保育園の頃からかずっと好きだった女の子がいてな?別に告白しようとか思わなかったけど、その子が急に転校する事になってさ。俺は気持ちを伝えなきゃっ!って思ってその子に告白したのよ。」

会計「なんだか甘いですね!それでそれで!?」

会長「いや、そこで話は終わり。俺が告白したらなんか逃げてった」

副会長「逃げて行ったって…それ、恥ずかしくてその場を離れただけじゃなくて?」
会長「いやさ〜それが、最初は泣き出したから、お?って思ったわけ。そんで、こっちに向かって走って来るじゃん?俺はこのまま抱きとめて彼女の耳元で愛を囁く気満々だったんだけど、彼女は俺の真横を見事にスルー」

書記「え?なにそれ。なんか普通に辛いんだけど」

会長「まあ、今となっちゃいい思い出だけどな。」

副会長「てか、時間大丈夫なの?今日は転校生ちゃん案内するんじゃなかったの?」

書記「そうだっぁああ!やべぇ!マジでもう時間じゃん!!!んじゃ、行ってくるわ!」

会計「書記先輩これ忘れてます!」

書記「ハンカチ?」

会計「ほら!バスケ部の先輩と転校生先輩がいい感じになったら…必要でしょ?」

書記「ありがと…」

会長(バカっ!折角忘れてたのになんで思い出させるんだよ!)

会計(だって、転校生先輩と会ったらどっちにしろ思い出すじゃないですか!なら最初に言っておいた方が…)

副会長「書記」

書記「ん?…」

副会長「分かってると思うけどあなたがこれからしに行くのは生徒会業務よ?」

書記「分かってるよ…」

副会長「転校生ちゃんと恋仲になることが目的じゃないわ。あくまでも恋のキューピッドになるだけ。」

書記「分かってるよ!!そんなこと!!!俺が主人公になることなんて無いなんて分かってる!!俺はあくまでも裏方で皆が幸せならそれで俺もハッピーです!ってやってりゃいいんだろ!!」



書記「いきなり怒鳴って悪かった。時間に遅れるし行くわ…」

会長「書記!!!」

書記「…」

会長「頑張ってこい。お前なら絶対に転校生ちゃんの力になってやれるから!俺、最初にお前に任せたのもお前が一番適任だと思ったからなんだ。だから…その…好きなようにやってこい!なんかありゃ、俺達がなんとかしてやる!!」

書記「行ってくる…」

会長「ば〜か。今の書記にあんなこと言ったら、ああなっちまう事ぐらい副会長ちゃんなら分かってたろ?」

副会長「違うのよ。私が言いたかったのは、生徒会業務は生徒会業務。依頼された子のところにしっかり連れて行きなさいって。でも、あくまでもあなたが頼まれたのはその子の紹介だけでしょ?そこからは好きなように略奪でもなんでもすればいいじゃない的な事を言いたかったのよ…」

会長「略奪ってwまぁな、あいつ変に真面目なとこあるからどうせ「告白まで付き合おっか〜」なんて言ってるかもよw」

副会長「本当そういう所は不器用よね」

会計「でもでも、人のために尽くせる、相談者の事を第一に考えられる書記先輩って素敵だと私は思います。」

会長「その言葉直接書記に言ってあげなww」

会計「嫌ですよ〜。絶対に調子に乗ってウザ絡みしてくるじゃないですか〜」

副会長「書記も不憫ね…」

書記サイド

書記「ごめん!!遅れた!!」

転校生「あっ!来てくれたんですねっ!」

書記「来るよ!約束したじゃん!w」

転校生「いえ、いつも私より早く着いてくれてるからどうしたんだろうって思っててw」

書記「それは本当にごめん!ちょっと野暮用が…」

転校生「もしかして、他のお悩み相談とかです…か?」

書記「あーまぁーそんな感じかな?」

転校生「忙しい所来てもらって本当ごめんなさい…本来の相談も人を探すってだけだったのに、わざわざ会わせていただいちゃって…」

書記「いや、いいんだって!いや、その…なんつーか、生徒会の他の役員達とちょっとトラブっちゃて」

転校生「他の役員さんですか?」

書記「そそ。生徒会は主に俺と会長と副会長と会計ちゃんの四人で回してるんだよね」

転校生「そうなんですね。ごめんなさい。パンフレットは一通り目を通したんですけど、そこに載ってない事はまだ分からなくて…それより、トラブルって何かあったんですか?」

書記「あ〜wいや、ちょっと俺が他の役員達に当たっちゃってさぁ〜w」

転校生「ぇえっ!?書記さんが他の人に当たる!?全然想像出来ません…」

書記「まぁ、ほら。俺だって今はこうやって生徒会役員やってるけど、案外普通の生徒よ?会長や副会長はなんでもそつなくこなすし、人をまとめる力がある。会計ちゃんだって俺らより一つ年下だけど、俺ら以上に仕事してる。その点俺なんて会長と副会長と仲がいいってだけで、生徒会役員だからねー。なんか笑っちゃうよねw」

転校生「全然…笑えませんよ?」

書記「転校生ちゃん?」

転校生「私知ってます。書記さんが会長さんや副会長さんと仲がいいってだけで生徒会役員になってないってこと。きっかけはあったかもしれませんけど、書記さんだって他の役員さんに負けてないと思いますよ?だって、初対面で人見知りの私でもここまで早く打ち解けられたなんて奇跡に近いですよ?」
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